日記
はやしぱんのシュトーレン
クリスマスまでもうすぐ、ということで
ソラリウムでも、シュトーレンを提供している。
シュトーレンは、もちろん「はやしぱん」製。
プルーン、無花果はブランデー漬けに、レーズンはラム漬け
ナッツ類と栗とそれぞれ違う熟成期間を一年間過ごさせて、1か月前に最終調整する。
フェイジョアとプルーンから起こした自家製酵母で発酵させた生地に、それらを練りこみ焼き上げる。
酵母使用のシュトーレンは、日ごとに熟成され風味が変化していくそうだ。
2週間ほどかけてゆっくりと楽しめるそうなので、お客様にも何度か試していただきたい。
シュトーレンに合わせるのは、赤ワイン。
南イタリアのスパイシーさと濃厚な果実味がよく合う。
さらに、もっとクリスマス感を出したいと思ったのと、お客様からのリクエストにも応え
ホットワインをご用意した。
Conditum Paradoxum コンデイタム・パラドクサム
ホットワインの歴史は長く、起源は古代ギリシャ時代と見られている。
ワインをあまりうまく作り出せなかった時代。蜂蜜とスパイスを混ぜ合わせていた。これが、コンデイタム・パラドクサム。
地中海の比較的暖かい地域が発祥の地とは、非常に意外だったが当時の話を調べていると
ホットワインのレシピ作りのヒントにもなった。
ということで、今年のソラリウムのホットワインは
蜂蜜とスパイスがたっぷり入っている。
白ワインベースと赤ワインベースの二種をご用意。
ぜひ飲み比べていただきたい。
個人的には白ワインベースのタイプが美味い。
ソラリウム
ソラリウムとは、ラテン語で「日の当たる場所」という意味。
日本では、一般的に使われる言葉でテラスやサンルーム、ベランダという言葉に近い。
この物件を見せていただいたとき、ベランダの広さと数に驚きすぐ気に入って、すぐ契約に踏み切った。
物件が決まり、そろそろ命名しなければと考え始めてものの5分ぐらいでこの言葉を見つけ即決。
お名前診断とかしたほうがよかっただろうか。
クサイが人の笑顔や、ワインの輝き、何もかもが太陽でお互いを照らしあってくれたらと思う。
まだまだ快適な設備を用意できておらず、ベランダでゆっくり飲むなんてことには至ってないのだが
いつかお客様をちゃんとご案内出来るようにしたい。
また、店内も壁を取りはらい、開放感あるスペースとすることができた。
15時の営業開始時間にはギリギリ間に合わないが、昼間の店内の明るさはまさにソラリウムだと思う。
是非、明るいうちから飲む幸せも楽しんでいただきたい。
ソラリウムのワイン
当店のワインを、少しずつご紹介していきます。
自分のためにも。
ソラリウムは、イタリアワインショップ&バーです。
イタリアは、日本のように南北に長く、おなじみのブーツの形をした半島。
半島には背骨のようにアペニン山脈が北から南のつま先まで走り、広大な平野はほとんどありません。
国土の大きさは、フランスの半分強、日本よりも2割ほど小さい国です。
ですが、ワインの生産量は毎年フランスやスペイン、中国と同等の量を毎年生産しています。
統計上は日本の6倍ぐらい。統計上なので、役所に届け出た量ですね。自家消費用など、届け出てないものもあるはずです!
近年、消費量も生産量も減少傾向でこの結果です。
量だけを見ただけでも、いかにイタリアが葡萄、ワインに愛された土地なのか感じていただけるでしょうか。
Google Mapなんてない時代。古代ギリシャ人たちはイタリアを見て「エノトリア」=「ワインの大地」と呼んだそうです。
現代、日本国内でイタリアワインはその地位を確立しています。
どうして古代からワインが飲まれてきたのか、
今生きている僕らはどう楽しむのか、
長い歴史の中の一片に存在していることを少し感じて飲む、なんてこともオツじゃないでしょうか。
楽しい美味しいひと時をお手伝いできればと思います。